僕を考える

心の言語化の場所としてブログを書いています。

お姫様になりたいの

選挙である。朝8時くらいから街宣車がうるさかった。

政治で思い出したのだけど、ある知り合いが面白いことを言っていた。

「女が守れるのは家庭だけ!日本は男に守ってもらおう!!女は感情で動く生き物だから、政治なんて無理!それくらい女性は弱くて、そしてかわいいの!」

はっきり言って滅茶苦茶だと思うし、世界のトレンドを全くもって無視していると思う。けど、真理をついていると思う。

男尊女卑があるべき姿、と言いたいんじゃなくて、自分がどう扱ってほしいか、立ち位置を明確にしているのが、嘘の無い自分の本性をあらわしていると思う。嘘じゃないことだったら大抵はその人の中で真理だし、心の底から信じていたら他人は納得させられる。

そして、こういう風に言える人は、自分で決めた立ち位置での役割を全うすることが出来る人。

 

女性には必ずしもある「お姫さま願望」。

白馬の王子様が現れて、私を幸せまで導いてくれる。私は、美しい姿でいることだけが価値で、苦労も努力もせずに、美味しいお菓子と芳しい紅茶を飲むティータイム。天蓋付きのふわふわベッドで、ぐっすり眠る。そんな毎日を送る願望を、女性であれば誰しもが持っていると思う。

札幌にいた時の職場で、ライブイベントを開催した。ウルトラマンに出てくる怪獣ダダによく似ている女性の同僚が持ってきた、七夕のセットの中に小学生のダダが書いたであろう文字で、短冊に「早くお姫様になりたい」と書かれていた。

 早く、がミソだと思う。いつか、じゃなくて早く。なれるかどうかじゃなくて、スピード感の問題としている。面白いよ。ダダ。

ウルトラ怪獣シリーズ 83 ダダ

ウルトラ怪獣シリーズ 83 ダダ

 

タダ、この同僚は個人的には大好き。仕事ははっきり言ってできなかったし、性格は意外と悪い。でも、何か品の良さというか、自分の可愛さを疑っていない感じで面白かった。きっと自分の魅力を信じているから、仕事が出来なかろうと容姿がダダであろうと関係無かったのよね。

 

そう、「自分を信じていること」も「自分を信じていないこと」も、必ず伝搬するのが人間の性質だと思う。

言っていることは間違ってないのに、態度がオドオドしているから正しく聞こえない、受け取ってもらえない、みたいなこと。

よく、エンバスとかHSP(Highly Sensitive person・感覚過敏)みたいな、共感能力が高すぎて辛いっていう人がいる。僕自身、そういう方だって思っていたことはあるけど診断やら何やらが付いたところで、何も変わらない。だから何かに自分を当てはめるの(特にネガティブなやつね)はやめた。

自分を信じていない人が何を話したところできっと面白くない。

森田まさのりさんの「べしゃり暮らし」で、「笑いは、面白い漫才をしているかどうかじゃなくて、面白いオーラをまとっているかどうかで笑いは決まるんだ」みたいなことを言っているシーンがあった。

 

 

全く同じことを一年目の芸人が言うのと、さんまさんが言うのではウケる度合いが全く違うだろう。

それと同じように、話す内容でも、仕事でも何でも良いけど、自分に自信がある状態でなきゃ、きっと他人はそのままの意味を受け取ってくれない。それよりも言った本人が醸し出している雰囲気を見て「言葉よりも態度を汲み取ったほうがいいんだな」って思う。そういうシステムで、人の心は動いていると思う。

 

最初のお姫様の話に戻る。女性は誰しもお姫様になりたい。それは分かる。でも、その立ち位置に対して、ブレちゃうというか、自信が無いと、お姫様に仕立てたいと思う男性もどうしていいか分からなくなる。

何度だっていうけども、自分がなりたい姿に対しては自分がまず一番に認めてあげないと、他人は自信がなさそうな、認めていないような態度の方を先に見て、判断する。要は、口ではこう言っているけど、実際は違うんだなって思わせちゃう。

 

本当はお姫様になりたくてなりたいとだけ言う→けど、自信が無いから態度は消極的→言わないでも察してお姫様扱いしてよ!って態度→その態度はお姫様だって自分が信じていない→それを察してお姫様扱いされない。

そんな流れが出来上がる。

 

男性だって、お姫様扱いをしたい。絶対したい。ただ、相手のある事だからされたくないって少しでも思わせちゃうと、途端にサービスは終わる。

 

ただ、この一連の流れを理解しているから、女性がどういう態度であれお姫様扱いをしてくれる男性はいる。きっとモテる人。でも、その人はその女性自身を一回も見ていないはずよ。女Aとしてしか見ていないはず。コンビニで「イラッシャイマセー」に心がこもらないように、自動化・サービス化をしないと、できない。きっとそれは虚構よ。虚構でもいいからというのも理解はできるけど、満足はいつまでもしないはず。

 

お姫様になりたい読者諸姉、まず自分をお姫様だって思ってな。よろしく。