「愛する」を考える①
昨日は色々と雑務をこなしていた。買い物に行ったり、家であれやこれや済ませたり。
フットサルに行って、帰ってきてお酒を飲んで寝た。
12時間以上何も食べてなくて、かつフットサル終わりに飲んだストロング系チューハイ一缶で、飲めない僕はヘロヘロ。思考と口から出てくる独り言が一致する感覚が面白い。普段は(こんなんでも)理性とかで縛られていた脳が、アルコールによって思考を挟まずに言語として出ていく感覚(独り言だけど)。それが結構快感。
このブログでは偉そうなことを書いているけど、1人で酔っ払っている時は鼻くそみたいな戯言をずーっと1人で言ってる。それくらい毎日、理性と思考に支配されているんだなと思う。
そんでね、僕が日々考えているのは、きっと愛についてなんだって思った。
最近までは、自分の心について、自分の心がどうあるか、どうあるべきか。そんなことが課題だったのだけど、きっとそれを抜けて、他人をどう愛するか。というところに意識が言ったのだと思う。
だから、エーリッヒフロムの「愛するということ」を読んでいる。というよりも、愛についてを読み始めて、僕の直近の思考がどういう場所にあるのか理解したという感じ。
- 作者: エーリッヒ・フロム,Erich Fromm,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1991/03/25
- メディア: 単行本
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この本でフロムは、「愛するということ」は、「愛されること」じゃなくて「能動的に愛すること」なんだということから始まる。
愛されたい、って言いがちだけど、愛されるには愛さなきゃいけない。要は与えるものだと。それっていうのは、商人的な見返りを求めてじゃなくて、犠牲的なものでもない。
ここ、結構難しいというか、分からない。
他人との付き合いってギブ&テイクで出来ていると思っている。●●さんと付き合ってるのは、(お金に限らず)●●という良いポイントがあるからだよなーって思っている。
谷川俊太郎が帯で「この本は経験が増すにつれて良い本になってくる」みたいなことを書いていた。だから、さっぱり分からない僕は経験不足なんだと思う。愛する経験が足りない。
逆にこれは納得という箇所もあった。
愛するということは、配慮、責任、尊重、知であると。その中の尊重の部分についてはなるほどなと思ったから引用。
「尊重とはその人が唯一無二の存在であることを知る能力。」「尊重とは他人がその人らしく成長発展していくよう気づかうこと。愛する人が私のためにでなくその人自身のためにその人なりのやり方で成長していってほしいと願うこと」
まぁ、尊重だよね。尊重尊重。
だけどね、尊重って何?って自分に問いかけたら全然答えが分からないの。尊重って、近しい人が訳分かんない行動をしていても、「そうなんだー」って思って放っておくこと?くらいにしか言語化できてない。
とある女性とのやりとりの話。
僕は女性に、外ではジェントルマン、家では赤ちゃんでいたい。褒めて褒めて褒めて褒めまくってほしいんだと思うって話した。そうすると、彼女は「女子だね!」と言う。
僕としては、男性皆がそういう欲望を持ってるのかなーと思っていたけど、どうやら違うらしい。
その女性は、ムラムラはワンナイトで収まるから、ドキドキしたい。と。ドキドキって何?と聞くと、また会いたいって思わせることだよ。って。ドキドキって愛?ムラムラって愛?どっちも愛?
平井堅のevenifを聴くと、胸がキュッとする。「カシスソーダが無くなるまでは、君は僕のものだよね」。この気持ちは、愛なのか。
ますます分からない。ドキドキもムラムラもキュッも。
どれも愛することに近いけど、違うっぽい。
でも、能動的な行為であることは分かった。自分を愛しているから、他人を愛せる。これは鉄板。腑に落ちてる。
けど、そこから先がぜーんぜんわかんない。尊重?言葉は知ってるけど、脳内検索で「尊重」を調べてもひとつかふたつくらいしかイメージできるものが無い。そしてそれは、きっと我慢してた記憶。まぁ尊重しようとして尊重していたら、きっとストレスだよね。きっとそういう風にしか尊重をしたことが無いんだと思う。それか、知らず知らずのうちにやっていたか。自覚無し。
フロムによると、愛の本質は「何かのために働くこと」、「何かに育てること」らしい。ますますわかんない。絶望的なくらい。
僕の親族の人達は、皆孤独に生きている。父親は「すこし寂しいけど」と言いながら、謎の一軒家でワインを飲んでいる。母は、現われもしない王子様を待っている。というか待っていない。というか男嫌いなんだと思う。
僕が言うのもなんだけど、きっと経験不足。
好きになって、付き合って、愛して、別れるなり、なんなり。それを能動的に何回やってきたか。その回数が圧倒的に足りない。僕も、家族も。
だから、ぶっつけ本番で愛してみて、と言われても、できない。だって知らないんだもん。家族以外の誰かを、受け入れて、受け入れてもらって、っていうやり方。セックスのやり方は知っていても、心のやりとりの方法なんて誰も教えてくれない。悲しいけど。
セックスの情報はあふれかえってるけど、精神的な愛する方法みたいな情報は、どこにも書いてない。妻のトリセツとかは何か違う。
逆だよな、多分。精神と肉体なんて二項対立じゃないから、どちらか一方でしか存在しないものじゃない。だからセックスの情報!≠精神的な愛し方ではないと思う。
あ、僕の中にある古臭い観念があるんだと思う。愛することは難しい。他人に愛を伝えるのは恥ずかしい。テクニックがいる。お金がいる。容姿がいる。そんな風に、条件を自分に突き付けて、できない理由を探しちゃう。まずその心持ちだよ!って嫌な会社なら言うところ。
まず自分を愛する、そこから他人。そういう順路は分かる。理論ばっかりにこだわって、実践が弱いのよね。
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この愛シリーズ、もうちょい続けてみたい。そんで僕はどうしても思考が優先されて、行動が弱い。自覚はあるから、思考はそのままに行動をもうちょい頑張る。調べて、考えて、行動、その連続でしかない。そんで愛することを見つけたい。