僕を考える

心の言語化の場所としてブログを書いています。

親と分かり合う

「りょうちゃんの駄目なところもわかってたんじゃないのか」。

以前、父親に電話して夫婦関係が終わっているよって話したら、出てきた言葉。あ、りょうちゃんって僕ね。一応。

心の中でめっちゃ笑って、父親には「そうそう!そう思ってたんだけどね!」と言った。彼の価値観は、男ならしっかり稼いで奥さんを支えろ!ってやつ。その観点から言うと、僕はそれはそれはダメ人間。ダメ人間妖怪。いや、むしろプロフェッショナル。取材の申し込みが来るかもしれない。

 

「プロフェッショナル 仕事の流儀」決定版 人生と仕事を変えた57の言葉 (NHK出版新書)

「プロフェッショナル 仕事の流儀」決定版 人生と仕事を変えた57の言葉 (NHK出版新書)

  • 作者: NHK「プロフェッショナル」制作班
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2011/10/06
  • メディア: 新書
  • 購入: 1人 クリック: 12回
  • この商品を含むブログを見る
 

 

父親も、母と離婚をしている。人生でその時が一番辛かったと話す。僕から見ると、どん底に落ちたのは母の方で、父が失ったのは、妻と子供っていう表向きには大切にしていなかったものだけ。お金も仕事も失ってないし、何なら自由になれて良かったねと今でも思う。

けど、本人からすると妻がいて子供がいるのに、そんなの関係ねぇ!って振舞っていたとしても、いざ失うと辛いと感じるらしい。欲張りよね。人間。

だって、妻や子供に暴力を振るって、キャバクラに行きまくる男性が「離婚されて辛い~~」って言っても「いやいやいやいや」となる。他人目線だとね。

でも本人は、本人なりにこれまでやってこなかった妻との共同作業や、子供を育てるっていうことを、一生懸命やっていたんだと思う。その一生懸命の表れが、たまたま暴力とかキャバクラだったんだと思う。まぁ分からないし、聞きもしないけどね。

 

僕はダメな部分が沢山ある。

足が短いし、顔も頭も大きいし、濃いのか薄いのか分からない顔だし、面倒臭がりだし、わがままだし、空気は読めないし、甘えん坊だし、男らしくないし・・・。

 

見た目の部分はともかくとして、精神的なものを列挙してみて気が付いた。

どうにでも捉えられるし、評価するのは他人だし、そんな気質皆持っている。

そもそも良い気質も悪い気質も「他人から見たら」。ごみを拾う人は他人から見たら「良い人」かもしれないけど、本人としては小動物をイジメている気分でやっているかもしれない。

 

そういえば、昔の知り合いで全ての人から好かれたいという願望を全開で生きている人がいた。常に学級委員長みたいに、他人の不真面目っぽい言動を注意する。自分はキラキラの笑顔で辞書の「素敵」の項目から引っ張ってきた言葉を、若い人たちに投げかける。

僕の知っている限りでは、その彼は昔いじめられていて、いわゆる大学デビューをしたらしい。どうしたら人気が出るか、作戦を立てたんだろう。良かったよなぁ上手くいって。

もうしばらく会っていないから、彼がどうなっているか分からない。僕としては、あれだけ無理して作ったキャラクターは崩壊しちゃうし、それに伴って自尊心なんかも失われちゃうから早目に自分の満足に注意を傾けたほうがいいだろうなーって思ってる。まぁいつか気が付くか、死ぬまで気が付かないかのどっちかでしょう。

 

それで、僕の話。数か月前、言い換え辞典みたいなPDFファイルをダウンロードして読んだことがある。それとは異なるかもしれないけど、言い換えをしてみる。

わがまま≒自分の考えがある。空気を読めない≒流されない強い意志がある。甘えん坊≒他人を頼れる。男らしくない≒女性の気持ちが本当の意味で分かる。

こう考えると、僕、強い意志を持っているじゃんね。知らなかった!!

そして、この言い換え、始めてやったけどめっちゃ気持ち良い。

自分で自分を肯定する感じ。今までしたセックスの5倍は脳内物質が出ている感覚。

究極の快感は他人と一緒になることだと思うけど、それは中々難しいから自助努力で出来ることに専心。これ大事。

 

そんでね、冒頭に書いたように親に駄目な部分を認知されるのって当たり前だと思うのよね。

親は子供が産まれてきた時から、子供のことを知っていて、うんこすら自分で出来ない時を知ってる。そりゃ子供の気質も知っているだろうし、失敗したこと、恥ずかしいこと何でも知っている。

お互いそうだよね。期待値爆上げ。100%理解したいVS100%理解してもらいたい。

僕も親の性格とか、見た目とか色んなことを知っている。当然良いと思う部分も、悪いと思う部分も。

知っているからこそ、分かり合うのって難しい。同じ時間を過ごしているのに、なんで僕のことを理解できないの?って今でも少しだけ思う。特に母親に。

けど、それは違うんだなって気が付いた。

母親もひとりの女性であって、論理的なこととかそういう一見難しいことが分かんないだと思う。というよりも、難しそうとか、分から無さそうっていうだけで分かることを拒絶しているんだと思う。きっと女性全般に起こること。

父親は、僕みたく色々小難しく考えるタイプじゃないから、僕のブログをたとえ読んだとしても脳が拒否すると思う。というよりも、これからの人生でこのブログに辿り着くことがそもそも無いと思う。

ぱっと見、両親ともに僕の気持ちは分かってもらえないっていう結果。

そうなんだけど、悲しくない。だって、親と言えども他人。それで生きている時代も違えば、環境も違う。セロリだ。 

セロリ

セロリ

 
 

 関係ないけど、中学生の時山崎まさよしに似ていると言われていた。今見ても、昔の僕に似ているなって思う。

 

親だから分かり合えないんじゃなくて、同じ人間じゃないから分かり合えない。これが原則なんだと思う。もし、分かり合えたら最高だけど、分かり合えたっぽいくらいまでが人の限界値なのかと思っている。

 

原則がそうだったとしても、やっぱりしんどくなる時がある。

そんな時は親に、ひどい事とか、悪口とか、ただ思っていることをメールしよう。

悲観的な語り口じゃなくて、「お母さんとまじ分かり合えない!!」って送れば良いと思う。子供のころなんでこんな風にしたの?今でも覚えていて、辛いっすわ!!とか。

電話じゃなくてメールがおすすめ。話をしちゃうと、相手の態度とか雰囲気で、気持ちを汲んじゃって、本当に言いたいことが言えなくなっちゃうから。メールで。

手書きも感情がこもっちゃうから電子メールが良い。