根拠のない無根拠って子供っぽさ(今のところ)
インド料理が好き。家にはスパイスが沢山あって、それを粉砕するミルもある。
高校生くらいから、いわゆるインドカレーにはまってもう15年以上経過している。
僕が高校生の時から、インド料理店は大きくは変わってない。ナン!カレー!インド人!(ネパール人のこともしばしば)テンテケ流れる音楽!ナンは大きく!柔らかく!
だいたいそんな感じ。
僕が札幌にいたころ、タージマハールというインド料理店があった。小さい頃そこで誕生日会をするくらいには気に入っていて、大人になってからも何度も行った。途中から働いているインド人たち、顔死んでない??って気が付いた。まぁ異国で、飲食店に勤めるってのは大変なことだと思う。それに気が付いてからは、足が遠のいた。
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東京のインド料理店があって、時々行く。その店を教えてくれた人は「店員が奴隷の目をしていないから良い」と言う。そしてその知り合いは、その店のインド人の中で一番偉いっぽい人と仲が良い。
昼はランチバイキングをやっていて、一通り食べ終わって一息ついていた。カツラみたいな真っ黒の髪の彼がやってきて「フィニッシュ??」と言う。僕は「もうちょっと待ってね」と答える。
すると英語で、食べるなら食べるで今すぐライナウみたいなことを言ってくる。一応断っておくと、満席でもないし待っている人もいない。そんで休憩し始めて1分も経ってない。そんで一緒に食べている知り合いはまだ食べてる。
ちょっとムッとしたけど、英語が分からない振りをしてうんうんいって実質無視をした。知り合いに言うと「イジリみたいなもんだから」と言う。
なんか、人って信じたいことを信じるんだよなと思った。
僕は、早く出ていけよメーン!!に聞こえたけど、知り合いにはイジリに聞こえる。どっちが正解かは、黒髪のあいつに聞かないと分からない。
そんで、人の意見も、正しさも、その根拠って自分の中にしかない。僕が「出ていけよメーン!!」に聞こえた理由は、以前1人で来たときに、同じようなことをやられたし、男性1人の客にやたらと横柄な態度だなと思っているから。眼鏡の痩せた男性客が、食べ終わった瞬間にフィニッシュ?と聞きに行っているのを見ているから。
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人は信じたいことを信じる。これ真理。
その根拠を集めるために、それに見合う情報を集めて、ほらね!と言う。
そこには、自分の中にある根拠以外で、根拠は存在しないと思う。そんでその自分の中の根拠になり得るのが、これまで経験してきたこと。
人間は再計算が大好きな生き物なんだろうなって思う。
AとBという経験があってaという結論をだす。それを確かめるために、Cという経験をしてAとBがaであったことを再確認する。
再確認しなくても、再計算しなくても、きっと答え自体には変わりがない。だってその計算方法が変わっていないから、導き方が同じだから、答えは変わりようがない。
そんでね、自分の中の正しさって、どんな経験をしても、どんな修業をしても揺らぐものだと思う。だって、世の中に絶対不変の真理なんてないし、それを担保するものも無い。無いからこそ、普遍的なものを欲しがるっていう無いものねだりが人間。
だから、妥結点を見出さなきゃいけない。僕が考える妥結点は、子供っぽさだと思う。
根拠とか理由があると、揺らぐ。生き始めたら、死ぬのと同様で、存在するとその存在は形を変えゆく。だから「根拠は存在しない」が、普遍的真理に最も近い。
子供って、何にも知らないから、お腹すいたーってなくだろうし、小さな拘りが崩れたら怒り出す。
それの理由を聞いても、答えられないだろうし、脳科学で分析できるようなものじゃないと思う。きっと、「そういう形質を持って生まれてきたこと」と、「環境がそうさせた」。が分かり得る範囲での理由。
そしてそれは「言語化しづらい」≒「存在しない」っていう図式になる。だから、子供っぽい理由って最強なんだと思う。「無い」に一番近い存在なのが子供っぽさね。
ロケットを飛ばしたい!っていうのも、バイクを運転したい!なんてのに根拠なんて無いと思う。
無い事がただの根拠なんじゃなくて、現代科学では言語化できないっていうのが本当のところ。その無さっていうのは、子供っぽさ。が今のところ一番強力。伝わるかなー。
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今のところ、僕の中での、無根拠性は子供っぽさっていうことになってる。
だから、何をするにも僕の中の子供が満足しないと、GOサインが出ない。それが唯一の根拠だから。
根拠の無い無根拠は、これからもっともっとアップデートされていくと思う。
命に対して、「子供っぽさ」を根拠としない無根拠。それが出てくると思う。それが根拠のない無根拠、今すぐほしいなぁ。
いずれにしても、無根拠性という概念は、これからの社会でもっと重要になってくると思う。
そんで、人々は人生という時間目いっぱいを使って、根拠の無い無根拠を分かろうとしているんだと思う。早くに見つかっちゃうと、生きる理由がなくなるから。騙し騙し、絶妙に自分に見つからないように、ヒントや伏線は小出しにして。
物語は、沢山印象的なシーンがあったほうが面白いし、あまりに短いと重厚感とか、納得感が出ない。だからある程度は長くする。
そして最後まで結論は出さない。それが人生と言う名のフィルムになってると思う。
きっと、根拠のない無根拠が見つかった時、全部満足して死んじゃう。
だから、生きてるみんな!それが分かるまでがんばろーー!!!